「3年後のビジョンを描きたい」という相談をよく受けます。ビジョンを描くこと自体は大切ですが、現在地がわかっていないと、どの方向に進めばいいかが決まりません。地図は、現在地と目的地の両方があって初めて使えます。
現在地の確認とは何か ¶
現在地の確認は、財務数字を見ることだけではありません。売上の内訳(どの顧客から、どの商品が、どのチャネルで)、チームの実際の稼働状況、顧客からの生の声、競合の動き。これらを組み合わせて、今自分たちがどこにいるかを測ります。
数字と現場感覚の両方が必要な理由 ¶
数字だけを見ると、「売上は横ばい」という結論になることがあります。でも現場に行くと、「常連客が減って新規客が増えている」という変化が起きていることがあります。この変化は、数字の表面には出てきません。現場に足を運ぶことで、数字の裏側にある動きが見えてきます。
現状把握でよくある落とし穴 ¶
現状把握の段階で最もよくある失敗は、「自分たちに都合の良い解釈をする」ことです。売上が下がっているのに「市場全体が厳しいから」と外部要因に帰着させる。顧客が離れているのに「一時的なもの」と判断する。現状を正直に測るには、不都合なデータも同じ重さで見ることが必要です。
現在地の確認に使えるフレームワーク ¶
MeshZone42では、現在地の確認に独自の「事業地図テンプレート」を使っています。財務、顧客、オペレーション、チームの4つの軸で現状を整理し、それぞれの「強い地点」と「弱い地点」を地図上に落とし込みます。このテンプレートはツールキットの棚でも販売しています。
現在地が確認できたら、次にやること ¶
現在地が確認できたら、次は「どこに行きたいか」を決めます。このとき、現在地から無理なく到達できる距離感で目標を設定することが重要です。現在地から遠すぎる目標は、地図上の別の大陸を目指すようなもので、途中で迷子になります。
戦略を立てる前に、現在地を確認する。シンプルですが、これをきちんとやっている会社は思ったより少ないです。まず現在地から始めましょう。