Looker Studioは無料で使えて、BigQueryやGoogleスプレッドシートと連携できる便利なツールです。ただ、ツールを使い始める前に決めておくべきことがあります。それを飛ばすと、誰も見ないダッシュボードが完成します。
まず「誰が何のために見るか」を決める ¶
ダッシュボードを作る前に、「誰が」「何のために」「どのくらいの頻度で」見るかを決めます。経営者が週次で見るものと、現場担当者が毎日確認するものは、設計が全く違います。対象者が複数いる場合は、ダッシュボードを分けることを検討してください。
追う指標を3つから5つに絞る ¶
最初から10個以上の指標を並べると、どれも見なくなります。「この数字が動いたら、何かアクションを取る」という指標だけを選んでください。売上、顧客数、在庫回転率など、アクションに直結するものを優先します。残りは「参考情報」として別のページに置くか、思い切って削ります。
数字が動いたときのルールを先に決める ¶
ダッシュボードを設計する前に、「この数字がこうなったら、誰が何をするか」というルールを決めます。これがないと、数字を見ても何もしない状態が続きます。ルールは簡単なもので構いません。「在庫回転率が1.5を下回ったら、仕入れ担当に連絡する」程度で十分です。
Looker Studioの基本的な使い方 ¶
Looker Studioは、データソースを接続してグラフを配置するだけで基本的なダッシュボードが作れます。BigQueryとの連携は、Googleアカウントがあれば数分で設定できます。グラフの種類は、折れ線グラフ(推移)、棒グラフ(比較)、スコアカード(単一の数値)の三つを使いこなせれば十分です。
よくある失敗:グラフが多すぎる ¶
完成したダッシュボードにグラフが20個以上並んでいることがあります。作った側は「情報が多い方が良い」と思っているかもしれませんが、見る側は何を見ればいいかわからなくなります。一画面に収まる量を目安にしてください。スクロールが必要になったら、設計を見直すサインです。
Looker Studioは道具です。道具を使いこなすには、目的地が必要です。ダッシュボードを作る前に、「何のために見るか」を整理する時間を取ってください。それだけで、完成したものの使われ方が大きく変わります。